AWSlambdaでkerasを動かす

AWSのlambdaはサーバレスアーキテクチャで非常に扱いがいいのですが、一つ難点があって、アップロードできるファイルサイズが限られていることです。
最大50MのZIPファイルまでなのですが、裏技を使って展開時に500M以上のファイルを使うことができます。

そのカラクリは、Lambdaの/tmp以下は500Mまで使うことができます。この領域に、Lambdaが起動するときにファイルをS3から読み込めば、非常に大きなライブラリが必要なプログラムも動かすことができます。
以下は、pythonにてkeras+tensorflow+opencvを動かすサンプルです。

ライブラリ準備

python3を使用します。
ライブラリは、あらかじめ、EC2でAmazonLinuxを使って作成しておきます。

requirements.txt

このlib以下にライブラリがインストールされます。

pycは削除しておきます。しなくてもいいですが。。。

これを全てLambdaの起動時に追加してもいいのですが、ロードが面倒になるので2つに分けます。

libを固めてS3にアップ

lambdaディレクトリ

lambda用のディレクトリに、先ほど分けたlib_otherのライブラリを入れておきます。
これ全部を入れてようやく50Mぐらいまでに収まります。

lambdaプログラム

lambdaのプログラムには少し工夫が必要です。
起動時に、S3から先ほどアップしたlib.zipをダウンロードし展開、ロードします。

lambda_functioy.py

こんな感じでコードを書きます。
Lambdaは一度起動すると、しばらくはインスタンスが残っているので、2回目以降に再度S3からダウンロードするのを防ぎます。

こんな感じで、500M以上のモジュールをつかったLambdaファンクションが作ることができます。

multivariate regressionをkerasで

複数出力の回帰をKerasで行います。

通常、回帰分析は複数の説明変数に一つの目的変数なのですが、これは、複数の目的変数を取ることができます。
multivariateとmultivariableの違いはこのあたりを参照のこと。

コードはこちらを参考にこんな感じ。

結果

ちゃんと学習できているようです